勝負の時

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ため息を吐いて近くのベンチに腰を下ろす。 ついてない時は本当についてない。 冷たい雨がポツリポツリと降り始めた。 「朝の天気予報当たった」 こんなに遅くなるつもりはなかったから、傘も持っていないし酔っているし動く気になれない。 まぁいいかと、そのまま小雨の中ベンチに座ったまま空を見上げた。 早く眠りたい。 ゆっくり目を閉じようとした時、鞄の中から携帯の着信音が響いた。 鳴り止まないから仕方なく取り出してみる。 ディスプレイを見てから通話ボタンを押した。 「もしもし」 『今どこ?』 .
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