勝負の時

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知り合いに胸を見られるなんて嫌だ。 しかも恋人の友達なら尚更。 しかし、私を椅子に戻したのは陸さんだった。 「ちゃんと診てもらわないと……」 仕方なく服を捲って肌を晒す。 下着まで取る訳じゃないけど、普段以上に心拍数が上がりそう。 一通り診察を終えたのに、秀司くんは時計を気にしてばかりでなかなか解放してくれない。 次の患者さんが待っているんじゃないの? 「点滴して帰ろっか?」 「え、あ、うん」 薬を貰うだけだと思っていたから驚いた。 それでも一応医者の言うことに逆らうわけにもいかない。 .
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