第1話

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八華駅から徒歩10分ほどで高校に着く。 入学式を明日に控えているため、1年生はおらず、狭い生徒玄関も今日は空いている。 さすがに高校生にもなれば、玄関で新しいクラスに一喜一憂、わいわいするような奴はいない。 さっと自分の新しいクラスを確認すればそれで充分。 「俺は7組か」 名簿が早いからか見つけるのが楽だ。 名簿が早いことは何だか損することが多い気がするのは単なる被害妄想だろうか。 下駄箱で中履きに履き替えるとまた話しかけられる。
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