第1話

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「4階まで行くのがダリいな」 階段をえっちらおっちら上りながら辰矢と話す。 「俺なんて去年は2階までで良かったからね、余計ダルいわ」 「お前はひょろいからもっと鍛えた方がいいってことだろ」 辰矢とは去年はクラスが違っていた。 俺は1年6組で第2棟を3階まで上がっていたが、辰矢は4組だったので2階まででよかったのだ。 若いからなんともないだろうと思われがちだが、そんなことはない。 俺のような運動部所属ならまだなんてことはないが、文化部や帰宅部は本当に大変だと思う。
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