第3話

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自分の部屋へ戻り、すぐさま着替えを始める。 学生服は楽だと思う。 近所の高校には私服登校もあるのだが、毎日毎日私服なんて考えられない。 やはり私服を着るとなると、あまりしゃれっ気のない俺でも多少は他人の目を気になる。 そんなことを毎朝考えるなんて、面倒だし、その考える時間がもったいない。 若くして、世界的に巨大な会社のCEOになった人が言っていた。 「僕は毎日同じ服を着る。どうしてか分かる?どの服を着ようか考える時間がもったいないからね」 俺は勝手に感銘を受けた。 世界に名を馳せる人はやはり俺たちのような凡人とは違うのだ。 こんな凡人だからこそ、偉人の真似できるところは真似すべきではないだろうか。
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