第1話
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誰に影響されたわけでもない。 気付いたら、朝の挨拶も、別れの挨拶も、手を縦に振るという動作をするようになっていた。 この挨拶が決して行儀がいいものとは思っていないし、もちろん誰に対してもこの挨拶をするわけではない。 仲が良いからこそ、言葉を交わさずに通ずるものがある、と思っている。 俺ってこんなに友情に熱い奴だっけ。
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