木綿先輩の心…

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朝、目を覚ますと、朝日を身体中で浴び干した。 このまま日射病にでもなりそうなぐらいにいいお天気だ。 後ろめたいことがあると、決まって次の日は雨だったのに…… 何だか、天気に裏をかかれた気分になる。 そのまま部屋を出ると、視界にすぐ飛び込んできたのは彼女の満面の微笑みだった。 「おはよ、お姉ーちゃん♪」 彼女はそう言って、朝から何やら作業をしている。 フライパンを操りながら、器用に何かを巻いている。 菜箸を持つ手がぎこちない。 「……何作ってるの?」 私が恐る恐る聞くと、明るい笑顔で振り返った彼女。 “よく聞いてくれました” と言わんばかりのそんな顔。 「オムレツだよー! でも玉子を巻くのって、結構難しいよね?」 「私がやろうか?」 「いいよぉ! お姉ちゃんは座ってて。あたしがお姉ちゃんに朝ごはんを作ってあげたいんだもんっ!」 彼女は目を柔らかく細めて、そのままキッチンの方に向き直る。
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