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「お姉さん……オレと同じことを考えていてくれたんですね。オレも……このままあなたを奪い去りたいって思ってました!」
「っ!」
今の言葉……聞き間違いじゃないわよね?
彼も私と同じ気持ちでいてくれたんだ。
でもその気持ちを知った私はどうすればいいのだろう。
悪魔に魂を売る?
それとも人間のままでいる?
でも次に口にした彼の言葉で、私の自惚れはどこかへ消え去った。
「なぁ~んてね! そんなこと言ったらどうします? まさか本気にしたりしませんよね? さてとそろそろ体育館が空く頃だと思いますけど、行ってみますか?」
「ええ、そうね」
その言葉に小さく相槌を打つ。
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