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しかし、運よくここはカラオケボックス。
一連のさわぎで忘れられてはいるが、ここは歌を歌う場所でもあるわけだ。
淋し気に佇んでいたカラオケの機械達が、やっと日の目を見ることになった。
BOSSは完全にキレていて、ジンがそれをなだめていた。
元々、ジンの知り合いがBOSSだった。それで今回の話になったのだが……
僕らはもうどうでもよかった。
本当はどうでもよくないが、終わっているものは仕方がない。
が、少なくとも僕と鉄男は、黒人をやり遂げた達成感で満足していた。
そして、僕らは部屋の照明を暗めにし、好き勝手に歌う準備に取り掛かった。
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