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想像するだけで恥ずかしくなって俯いてしまった。
「今エッチな想像した? ははっ、全く間違ってるとは言わないけど、俺は美人をつれて歩ける、彼女達は欲しいものを手に入れる。バッグとかね。ギブアンドテイクでしょ?」
「そ、そうかもしれませんけど、私はそんな中の1人にはなりませんから」
精一杯頑張って言えたのがそれだった。
「わかってるよ、俺だって遊びの子に付き合ってなんて言わないよ」
飄々とケーキを食べている雅樹さんにペースを乱されっぱなしだ。
正直ケーキの味なんてわからない。
「遊びの女性がいる人となんて付き合えません」
どれだけいるかわからない女性を、全て切るとは思えないし、遠回しに拒絶の意味を込めてみた。
いなくなっても付き合うつもりなんてないんだけど。
しかし、そんなことはお構いなしの雅樹さんは、紅茶を一口飲んでから携帯電話を取り出して、何やら弄っている。
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