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店長と2人出ていった雅樹さんを見送ったのが、さっきのウェイトレスであるアルバイトの私、瀬戸梓。
雅樹さんは私の顔を覚えてはいなかったけど、これが2人の最初の出会いだった。
それからというもの、言葉通り雅樹さんは毎日のようにそのオープンカフェに通うようになった。
後で聞いた話では、勤めている会社が近かったのも理由の1つ。
父親の経営する会社で働いてはいるけど、暇を見つけては抜け出し、立ち寄るのが日課になっていたらしい。
いつも一番奥の席でのんびりコーヒーとタバコを楽しむ。
時には女性を伴って、いつも違う女性だったりして。
「今日はおひとりですか?」
「まぁね」
雅樹さんとそんな会話をするようになるのにも、それほど時間はかからなかった。
「梓ちゃん、もう上がっていいわよ」
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