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その日も店長に言われて、いつものように6時でスタッフルームに下がっていく。
それを見計らったように雅樹さんが店を出た。
夕焼けの下、いつもなら立ち止まることなどないのだけど、その日は歩道の手すりに凭れて空を仰ぐ雅樹さんがいた。
「お疲れさまです」
そんな声に振り向き、私が出てきたことを確認。
「梓ちゃん、お疲れ」
「あ、お疲れさまです」
まさか私を待っていたとは思わなかったから、驚いて立ち止まった。
「夕飯一緒にどう?」
それはあまりにも突然の誘い。
お店にいる時は誘われたことなどなかったのに。
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