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「もう、バイト終わったでしょ」
一歩外に出ればプライベート、店長の助けはない。
スラッと背の高いスマートな体型に、甘いマスクだけどキリッとした目鼻立ちのイケメン。
でもいつもいろんな女性を連れてくる、女癖の悪いお客様。
それが雅樹さんに対する印象。
常連客なので世間話はするけど、プライベートに踏み込まれるとは考えもしなかった。
「遠慮させていただきます」
「じゃあお茶ならどう?」
「今コーヒー飲まれたんじゃないですか?」
怪しいものを見る目で雅樹さんを見ながら、駅に向かって歩き始めた。
「駅前にできた何て言ったっけ、ケーキの美味いところ」
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