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結局日本で合流してみれば、同じ時に違う場所で同じことをしていたわけで。
「結局俺達似た者同士ってことだな」
「お前と一緒ってとこが気に食わないけど、そうらしいな」
シャンパンからワインに変わったグラスを口にしながら、この数ヶ月間のお互いの近況を報告しあった。
環境が変われば人も変わる。
須藤さん一筋だった俺達にも、春を通り越して季節と同じ夏がやってきていた。
「で、なんで帰って来ること言わなかったんだよ」
彼女が出来たことはともかく、帰って来ることくらい連絡があってもいいようなもの。
「あぁ、専務が須藤さんを驚かせたいから内緒にするって……。片岡に言ったら絶対喋るから言うなって言われた」
「本当に専務は俺の扱い酷いよな」
聞き捨てならないセリフに怒ろうとしたが、裕子がクスクス笑っているからまぁ良いかという気になった。
おかげで須藤さんかなり驚いてたけど、びっくりするくらい嬉しそうな顔してたもんな。
「というわけで、マリアはまだ日本に友達もいないし、裕子ちゃんよろしくね」
「はい、こちらこそ」
もう一度4人でグラスを合わせた。
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