1541人が本棚に入れています
本棚に追加
外国人にしては流暢な日本語で、さすが社長秘書。
今聞き流しそうになったけど、社長秘書を"してた"って言った?
訝しげに遠藤を見ると、照れたように頬を掻いている。
「専務に頼んで日本に異動させてもらった」
あぁ、そういうこと……、もう気持ちは固まってるのか。
俺ら似た者同士じゃん。
それなら裕子も紹介しよう、と受付を見ると、さっきまでそこにいたのにいない。
もう1人の受付の女性が、お客様を案内して上の階に行っていると教えてくれた。
「帰りに飯でも行こうぜ。俺も紹介したい人いるし」
「お前も彼女出来たのか? そうだな、まだ仕事中だし後でゆっくりな」
とりあえずマリアを藤堂専務の所に連れていく遠藤と別れて、自分の仕事に戻ることにした。
.
最初のコメントを投稿しよう!