彼らだって恋をする

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外国人にしては流暢な日本語で、さすが社長秘書。 今聞き流しそうになったけど、社長秘書を"してた"って言った? 訝しげに遠藤を見ると、照れたように頬を掻いている。 「専務に頼んで日本に異動させてもらった」 あぁ、そういうこと……、もう気持ちは固まってるのか。 俺ら似た者同士じゃん。 それなら裕子も紹介しよう、と受付を見ると、さっきまでそこにいたのにいない。 もう1人の受付の女性が、お客様を案内して上の階に行っていると教えてくれた。 「帰りに飯でも行こうぜ。俺も紹介したい人いるし」 「お前も彼女出来たのか? そうだな、まだ仕事中だし後でゆっくりな」 とりあえずマリアを藤堂専務の所に連れていく遠藤と別れて、自分の仕事に戻ることにした。 .
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