1541人が本棚に入れています
本棚に追加
「裕子にメールしておかないとな」
携帯をポケットから取り出し、緩む頬を引き締めながらメールを送信した。
暫くするとポケットの中で携帯が震えた。
開いてみるとやっぱり裕子から。
『お友達に紹介してもらえるなんて、恥ずかしいけど嬉しい。6時に上がるから、いつもの所で待ってるね』
OKの返事にやっぱり頬が緩む。
少し離れた所で須藤さんが憐れむような目で見ている。
俺の顔ヤバかった?
浮かれている場合じゃないな、1人だけ残業とかカッコ悪いし、早く終わらせるために気持ちを引き締めた。
そういう須藤さんも、藤堂専務が帰ってきてから特に機嫌が良いというか、顔緩みっぱなし。
恋する乙女だもんな。
.
最初のコメントを投稿しよう!