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無意識に、でもそれは紛れもない本心。
「いいの?」
「マリアのいない生活なんて考えられないだろ? 専務に頼んでみるよ」
「……うれしい」
その答えを聞いてから、ゆっくり口付けた。
正直こんなに早く結婚を考えるなんて思わなかったけど……。
その足で専務の部屋に戻り、ことの顛末を説明すると、そうなると思っていたとあっさり了承された。
すでに社長にも話は通してくれていたらしく、俺の決心待ち? だったようで……。
本当に藤堂専務には敵わない。
後はマリアの両親に挨拶に行くだけとなった。
日本に帰ったら片岡に自慢しよう、それまでは専務にも内緒にしてもらわないと。
あいつの驚く顔が目に浮かぶようだ。
きっとまだ、須藤さんを諦めきれなくて、1人のはずたから……。
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