彼らだって恋をする

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「今度ランチ奢ってもらうから」 「わかった。じゃあ、よろしくお願いします」 邪魔者扱いしていた彼女が実は救世主だったことに驚いたけど、おかげでデートにこぎつけることが出来た。 「じゃあ、仕事終わったら会社の前で」 「あ、はい」 約束を取り付けたら後はさっさと仕事を片付けるだけ。 急いで営業部に戻った。 その後ろ姿を見送る2人の会話も知らずに……。 * * * * * * * * 「軽そうな噂だったけど、意外と一途っぽいよね。会社の前で待ち合わせなんて、遊びじゃできないよ」 「そうかな……?」 「そろそろ彼氏作ってもいいと思うよ。片岡さんならカッコいいし、大事にしてくれそうだし、将来有望だし。文句のつけようないじゃない」 .
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