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ニッコリ微笑んでくれて、もう今すぐ抱き締めたくなった。
制服姿も可愛いけど、初めて見る私服はイメージ通り清楚な白いワンピースで、華奢なデザインのサンダルに生足、夏って最高!
「ワンピース、似合うね」
口からはそれしか言わなかったけど。
「ありがとうございます」
勢いのついたまま、一瞬で手をとって歩き出した。
横を歩く酒井さんが、俯いて恥ずかしがっているのは、髪をかけた耳が赤いからわかってるけど、これも作戦。
嫌がられてはいないみたいだし、手を繋ぐのが当たり前になったら嬉しい。
夏だからまだ日も高いし、こんなオフィス街で手を繋いでる人なんていないんだけど。
「酒井さん、何食べたい?」
いろいろリサーチはしてあるけど、彼女の希望を優先しないとね。
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