一番熱い夏

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リビングで寛ぎ、幸恵のいれてくれるハーブティーを飲みながら、特に用があったわけでもないからのんびりとしていたけど。 「で、夕飯どうする?」 「あ、そういえばお腹空いたかも」 本当なら今頃家で夕飯の支度をしていたはずの時間。 今日は海翔さんがいらないと言っていたからすっかり忘れていた。 「佐伯さんは?」 「さぁ、作っておけば帰ってから食べると思うけど。何か作ろうか?」 口ではそう言っているけど、作りたくないぞという空気を纏った幸恵を見ていると笑える。 「作りたくないんでしょ。面倒だって顔に書いてある」 「ばれたか、久しぶりにありさの料理が食べたいな」 「もぅ、しょうがないなぁ。冷蔵庫何かある?」 .
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