一番熱い夏

18/38
前へ
/38ページ
次へ
そうこうしているうちに、海翔さんがマンションの前に着いたらしく、催促のメールが来た。 「もう着いたみたい。じゃあ、おやすみなさい」 「気をつけてね」 玄関まで幸恵に見送られて、海翔さんの待つエントランスへと降りていった。 「ありさちゃん、泊まってけばよかったのにね」 「無理よ、部長が許すはずないでしょ。ありさのこと大好きなんだから」 「そっか、それもそうだな」 エントランスに着くと、目の前に車が止まっていて、助手席の前にまだスーツ姿の海翔さんが立っている。 「お待たせしました」 目の前で佇む海翔さんに見惚れそうになるのを堪えて駆け寄った。 「いや、楽しめたか?」 「はい、楽しかったですよ」 .
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1463人が本棚に入れています
本棚に追加