第3話

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「何があっても守ると… だからマスターは…あの時…」 「あの時って…?」 「いつかは憶えてないですがマスターは僕に言ったんです 俺の事はいい お前は逃げろと」 「……もしかしてハルのマスターさんも…」 「…信じたくはないですが…そうなのかもしれません、マスターは僕を庇って…」 そう言ったハルの顔は今にも泣き出しそうな顔をしていた 俺はそんなハルを見て思わずこう言った 「簡単に納得すんな!!」 「…オルヴァさん…」 「まだ少しでも希望があるならそれを信じろ 大事な人なんだろ?」 「はい…!」 俺はそう言わずにはいられなかった きっと彼のマスターという人は死んでしまっている そう思っていても俺には彼の希望を盗る権利なんてないのだから―― 「オルヴァさん」 「ん?」 オルヴァさん 何でそんなに優しい事言うんですか? きっとマスターは…… 言わないだけで本当は分かってるつもりなんですよ でも認めたくないんです これはいけない事ですか―――? 「外にいきたいです」 「あぁそうだな 行こう外に」
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