第3話

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「……」 「どうした?」 「一体、何があったんですか……?」 僕が初めて見た世界はすべてが壊れた世界だった 「あれも、これも…どうして…」 「さっき話しただろ? 3年前にあった科学者狩りのあとだよ」 「3年あれば復興も少しは…」 「それがな… ここに残ってる人間は俺くらいなんだわ」 「どういう事…ですか?」 「ここら辺の科学者仲間達は…いや人間は全員、な…」 「そうですか… ……!!あぁぁ…」 「ハル!? 大丈夫か!?ハル!?」 僕はこの場所を知ってる ここは……… 「おい、大丈夫か?」 「アナタハ…?」 「お、ちゃんと話せるんだな 良かった良かった」 「ダレデスカ…」 「俺の名前は…――――」 「……ファ…ウルス…」 「ハル!? 大丈夫か?」 「……マス、ター…」 「俺の名前はファウルス まぁ何だ科学者だな お前は?」 「…ワカリマセン…」 「…そっか プログラムがやられたんだな それなのによく頑張った お前は…強いんだな」 「……? ナニヲオッシャッテイルノカワカリマセン…」 「だろうな …よし、ちょっと待ってろよ 今助けてやるから」 ……聞き慣れない音がする ここはどこだろう……? 「おっ 起きたか」 「ここは…」 「俺の研究室だ ちゃんと話せてるな よしよし」 「……!! 僕の、僕のマスターは!?」 「…お前のマスターさんは隣で…」 「そうですか…マスターは…」 僕のマスターは死んでしまった…? さっきまで一緒にいて笑っていたのに… …最後マスターは何て言ってたっけ? ………ダメだ 思い出せない 大切な『キオク』なのに… 「……マス、ター…」 「……ごめんな 助けられなくて」 「どうして貴方が謝るんですか…?」
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