蛙の子はカエル

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そんな顔でそんなこと言われたら、食べないわけにいかない。 仕方なく口を開けてトマトを受け入れた。 眉間に寄ったシワをツンと人差し指で突かれ、もう降参だ。 ほとんど噛まずに飲み込んだが、後味が悪い。 「残さず食べたご褒美」 お茶に手を伸ばしかけると、一瞬だけ彼女の唇が、俺のそれに触れた。 こんなご褒美がもらえるなら、たまには嫌いなトマトを食べるのも悪くないな。 .
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