あるまじき話

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大通りを抜け出た俺は、商店街にたどり着いた 「ど、どうなってんだ…」 俺はこの商店街の可笑しな状況に絶句し考えた… だが、余りにも不可思議な現状に頭を抱えるしか無かった。 ー誰1人動いて居ないー 辺りの人々らしきモノは、各々好きな事をし、喜怒哀楽様々な表情を浮かべたまま固まっている。 止まって居る車に駆け寄り見てもエンジンはかかって居るハズなのに音すら止まって居る。 「何故…俺だけが…」 『動けるのは、お前が選ばれし人間だからだ♪』 ハッ!と辺りを見渡すが、誰も居ない… 『どこ見てんだ!大馬鹿者!』 と、同時にすねを蹴り上げられ思わずうずくまった 「いてぇなーっ!何すんだよ!…っ?!」 しゃがみ込んだ俺の目の前には小さな少年?少女? よく解らないが堂々と仁王立ちしてニンマリと笑顔を浮かべ立っていた… その子供は青空のような髪の色、真っ白な肌、真っ赤な瞳で…余りに綺麗だから一瞬見入ってしまうほどだった… 『俺の名は、ヴァニッシュ=グランヴィア。皆にはヴァンと呼ばれておる!』
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