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『そこのお前、俺様が契約してやるぞ!』
はい?けーやく???わかんねえよ、このガキ何言ってんだよ!どうなってんだよ…
まさか…俺…コロサレル?!?!
唐突過ぎる言葉と、今の現状に俺は何かが弾けた…
「も、もう嫌だーっ!!助けてくれよ!命だけは…」
耳を塞ぎ、だらしなく子供の前でカタカタと小さく震えた。
『ち、ちょっと…どうしたのだ?』
「ご、ごめんなさい!俺が悪かったから、許して下さい!!まだ死にたくない!!」
子供に腕を掴まれ、更にジタバタと叫ぶ俺はもう見てられない位情けない
スゥーッ…大きく息を吸い
『落ち着け!』
と一喝すると辺りに響き渡る声に俺は正気を取り戻した…
『ふぅー、やれやれ…全く…お前は怖がり過ぎだ、だらしないぞ!とにかくだ、これからお前は、俺と契約して貰うからな!!』
「ご、ごめん…けど、契約って…何すんだよ?」
落ち着け俺…そう思いタバコを咥えた途端に
『社会勉強だ!』
「は?」
子供のくせに社会勉強??思わず咥えたタバコを落としかけ、子供を見たが、どう考えても嘘を吐いてなさそうにしか見えない…
けど、何がなんだか、さっぱり…
むしろ、夢??
俺の考えはそっちのけで子供は堂々と
『俺は、悪魔の王になるのが夢なのだ!!』
悪魔??王???
ぁー、俺熱でもあんのかなぁ…
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