2279人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
「代わってもらっちゃった。じゃないわよ」
せっかく2人でゆっくり話に花を咲かせるはずだったのに……。
涼しい顔でついて来た海翔さんも、さも当然のように座っている。
「2人だけだと心配でしょ? しつこいナンパとかに会うかもしれないし、途中で具合が悪くなっても困るしね」
佐伯さんの言葉に海翔さんも静かに、しかし大きく頷いている。
「ナンパなんて、私達妊婦ですよ」
「でも、まだお腹全然目立ってないしね」
「その前に、どう見たっていい大人でしょ」
幸恵は、絶対に『若くない』とは口が裂けても言わない。
「十分2人は魅力的だから心配なんだよ」
.
最初のコメントを投稿しよう!