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今でもなおその力を発揮するありさを愛しいと思いながら、いつかこの娘も誰かのものになるのかとため息が出た。
「どうしたんですか? 久しぶりの子供達と遊んでつかれたのかしら? さぁ、あなたたちは寝なさい」
子供達を子供部屋に連れて行ったありさを見送って、急に静かになったリビングでもう1つため息を吐く。
「お疲れ様でした」
いつの間にか戻ってきたありさに後ろから抱きしめられて、その柔らかい腕にホッとする。
「ありさ、ありがとう」
「ん? どうしたんですか?」
ありさの腕を振り解いて向かい合って抱きしめた。
「俺を選んでくれてありがとう」
ギュッと力いっぱい抱きしめる。
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