第9章 再びの決戦

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* ケビンの店のカウンターで、俺は匠と肩を並べて飲んでいた。 俺はいつものクアーズ。 匠は今ではコーヒーではなく、赤ワインを飲んでいる。お酒はケビンに鍛えられたみたいだ。 「匠。カルテロのことは、前に少し話したよな?昔、俺と鈴音が追ってた組織だ」 俺が言うと、匠はワインを飲みながら頷いた。 「データ、見たんだろ?どうするんだ?これから、狙われるよ」 「分かってる。でも、あの組織は壊滅しなくちゃダメだ。じゃないといつまでもその繰り返しなんだ。 「壊滅。軍を率いて乗り込めばいいだろ?」 「簡単に言うなよ。それがまた大変なんだから」 俺は少しムッとして言うと、匠は頭をかいた。 「俺たちにもしものことがあれば、瑠生と美衣をたのむぞ、匠」
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