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「ボス…そんな話は」
「聞いてくれ。これから、カルテロは俺か鈴音を狙ってくるだろう。万が一の時は、みんなを巻き込むわけにはいかない。とくに、瑠生はお前に懐いてるし。ほんとなら、瑠生を嫁にしてほしいくらいだけどな」
「あのなぁ、いくつ離れてると思ってんだよ。犯罪だよ」
「そうだよなぁ。でも、瑠生を任せるよ。頼む」
俺と匠は冗談なのか本気なのかも分からない会話になって、暫く酒を飲んでいた。
できるなら、瑠生の花嫁姿、見たかったなぁ。匠が相手なら、申し分ないけど、それは叶わぬ夢か…。
この先、俺と鈴音に何かあっても、匠がいてくれるなら、乗り越えられるよな。
瑠生。
美衣。
お前たちが、これから先、幸せになってくれることを心から祈るよ。
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