第9章 再びの決戦

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私は日本にいる妹の香織に電話をかけた。 ワンコールで、香織はすぐに応答してくれた。でも、状況はすでに耳に入っているのかもしれない。 「お姉ちゃん。大丈夫?」 「香織…。瑠生と美衣が危ない時は、宜しくね。匠もいるわ。私の大切な家族なの。これ以上はもう、私は守れないかもしれない」 声が、震える。涙が滲んで、電話を握りしめた。 「お姉ちゃん。ニューヨークには、愛があったね。たくさんたくさん、愛を見つけたよね」 香織が言うと、私は堪えきれず、泣いてしまった。 「うん。私は幸せだよ、その幸せを守るために、私は最後まで戦うわ」 「あとのことは…任せて。私にとっても、瑠生と美衣は大切な姪だもの。私も全力で守るわ」 「香織…!」 きっと、もう会えない。 香織。たった1人の妹。 大好きだよ…!
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