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やがて、煙がやっと少し薄まってきて、あたりが見えるようになると、スティーブは私の肩を抱きながら2人で立ち上がって辺りを見回した。すると、匠がゆっくりと歩み寄ってきて、
「カルテロを撃ったよ。結構重傷だと思う。ほっといたら致命傷だ。とどめをさすつもりだったんだけど、かなり強いガードがいて、…すまない。逃げられた…」
と少し俯いて謝ると、
「よくやったわ!匠!あの煙の中、よくカルテロを撃てたわね。あと少しよ!追いかけよう!」
と言うと、スティーブは驚いて私を見た。
「腕、折れてるぞ!お前は病院に」
「馬鹿言わないで!たかが骨折の私より、致命傷のカルテロよ!!今なら、やれる!!匠…!スティーブ!早く手を打たないと、次に狙われるのは子供たちよ!!」
私が腕を押さえながら言うと、スティーブと匠は当時に驚いて私を見つめている。
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