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周りで何が起きようと、始まりも終わりも俺と流華さんの間にしかない話だ。
西川さんの思考は判らなくもないけど。
「そんなことないから」
「でも……」
「……そこまで自分が他人の行動に影響を与えるだなんて思ってる？」
立ち止まってぽつりとそう言うと、西川さんはえ……と小さく声を漏らし、表情がそのまま固まる。
今口から出したことを後悔なんてしてないけど、西川さんにはきつかったかな、とう一瞬心配になった。
「きついこと言うけど、ごめんね。あんまり俺を買いかぶらない方がいいよ」
「坂田く……」
「周りで色んな噂になったりしたけど、気にしてないとかじゃなくて、本当にどうでもいいんだよ、俺」
西川さんの表情は、強張って固まったままだ。けど、大人しいようでいて意外としたたかで図々しいこの子には、いい薬だと思う。
「長倉さんもね。俺のペースを乱しに来るんでなければ、いてもいなくてもいいと思ってる。……もちろんそれは、西川さんもだけど」
「……」
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