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ガツガツする気はさらさらないけど、女っ気のない生活、というのは想像しただけで実に味気ないものだ。
この年齢でさらに枯れるのもどうだろう……妹分みたいな子がいてもいいかな、と思ったんだ。
……そうして、男に構わせる何かがある子なんだろうな、とも感じるけど。
自分の中でそういう流れがあって、彼女とは自然と仲直り(?)した。
だから、今度俺に何か言いたいことがあったら直接連絡しておいで、と携帯を教え合ったし。
あまり中身があるとは言えないメールのやりとりが何度かあって、ここでバイトを始めたことを彼女に教えたわけだ。
「来月、家を出るんだよ。俺が引っ越す予定のマンションと大学の中間地点がここだから」
「学校帰りに寄れちゃうバイト先、ってことですか」
「うん。いつまで続けるかは判らないけど」
20本くらい並んでいる最新のヒット作を、ディスクとパッケージの番号を確認しながら戻していく。
1週間レンタルがまだ始まっていないから、このコーナーは回転が速い。
「長く続けないんですか?」
「んー、他に興味の湧くところがあったらそっちに変わるかも知れないし」
「そうなんですか……」
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