繰り返すように輪る。

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   ややこしくも自分の都合のいいように片付けて、俺は息をついた。  だいたい、長倉さんはやっぱりこの春から彼氏と一緒に暮らしてるって聞いた。  なんで何ヶ月も経って、俺が気に病まなくちゃならないんだ。  罪悪感を抱えるべきなのは、堂々と浮気──もしくは俺に乗り換えられるものならそうしようとした、長倉さんの方なのに。  ……酔ってたせいもあって何だかだるくて、うっかり流されそうになったのは、この俺だけど。  俺が考えないといけないのは、今日ここであまり織部さんを困らせないようにすること。  でも、抱きしめてキスくらいならしてもいいのかな……。  よこしまな思いをかぶりを振って追い払い、俺は玄関を開けた。  織部さんを連れてくることになってるし、今日もロードレーサーはこのままでいてもらうことにした。 .
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