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──それが、昨日の夜のこと。
頭を回して考えれば考えるほど、よく判らない。
そりゃあ、こういうのが理屈なんかとはまったく違うところで動いていくことなのは、百も承知だ。
だけど、考えてみたくもなる。どうして今、彼女なんだろう──って。
ただ偶然知り合っただけの、同じ高校の先輩と後輩で──とはいっても、接点なんてなくて。
それでも、何の気まぐれだったのか、関わってみようという気になった。
女という生き物を避けるつもりは別になかったけど、あえて恋愛やセックスを目的にして関わるつもりも……たぶん、あまりなかった。
昔、愛美さんが俺にふざけて言ったように、しんどい恋愛が続いたから休みたかった、とのもあるにはあるけど。
それにしたって、年齢的には気持ちの伴わないことにも興味を持ってたっていいと、自分ではそう思うんだけど。
そんなことしたこともないくせに、好きじゃない人とそういうことをしたって虚しいだけだろう、と判っている。
だから正直、身体の方が啼いてくる日があっても、そうしたい気持ちを持てる相手がそもそもいないのだから、衝動が過ぎるのを待つだけだった。
実に、枯れてる……。
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