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「……佐久間収の幼なじみ……だよね?」
これって尋問だろうか、それとも詰問だろうか、なんてことを考えながら、嘘をついた方が怖いような気がして、あたしはうんうんと頷いた。
おかっぱさんはあたしの手を取ると、「お願い、あたしの話を聞いて」と、急に涙目で訴えてきた。
゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚
「あの……収に変なメール送ってるのって、もしかして、あなた?」
おかっぱさんの名前は、山崎高子。
校舎の裏側、非常階段まで連れて行かれて、あたしはスラリとした彼女の後ろ姿に問いかけた。
山崎さんはハッとして振り返る。
「おーちゃん、そんなことまであなたに話してんの?」
「……おーちゃん?」
「あ……なんか付き合ってる間ベタベタしてるうちに、そんな呼び方になっちゃってて……つい、そのまま。あまり人前では言わないようにしてたんだけど」
ぽ、と顔を赤く染める山崎さん。人を脅すような子には見えなかった。
ていうか。おーちゃんって……大した付き合いじゃなかった、って言ってなかったっけ?
ベタベタしてる、と言う程度の付き合いって、どんなものだろう。
自分で言いたくないけど、恋愛初心者のあたしにはさっぱりだった。
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