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そう言ってやろうかと思ったら、またも俺の後ろから声がした。
「あ!お姉ちゃん!」
…お姉ちゃん?
「え!?…なみ!?何でここにいるの!?」
すると、なるが俺の隣までやって来る。
「急に来てごめん。でも、私、行くとこなくて…」
「何それ!?…お家で何かあった?」
俺は二人のやり取りを見ていた。
お姉ちゃんってことは、なるの妹ってことか?
俺はふぅっと一息ついて、二人に声をかけた。
「中に入って話ししたらどうだ?」
なるが俺を見て頷いた。
「そうですよね。なみ、とりあえず中に入って」
「うん…」
妹が返事すると、顔を上げてなるを見たかと思ったら、続けて俺を見た。
「あの、…もしかして二人のその格好、…お取りこみ中でした?」
…そう思われても仕方ない。
「いや、安心しろ。抱いた後だ」
「ちょっ、ちょっと悠哉!何真面目に答えてるんですか!?」
なるが顔を真っ赤にさせた。
…ついでだ。言ってやるか。
「なる、おまえの格好が悪い。もっと服を着てこい。まさか、いつもそうやって過ごしてるんじゃないだろうな?」
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