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私は悠哉となみにコーヒーを入れ、テーブルの上に並べた。
悠哉の隣に座り、真正面にはなみがいる。
ちゃんと悠哉に紹介しておかなきゃね。
「悠哉、私の三つ下の妹のなみです。」
続けてなみに悠哉を紹介した。
「なみ、私の恋人の、夏野悠哉さんです」
なみがペコリと頭を下げた。
「いきなり来ちゃってごめんなさい」
そう言うと、なみが目にいっぱい涙を浮かばせはじめた。
「なみ?大丈夫?…何があったの?」
すると、ゆっくり話しはじめる。
「和樹に、…浮気されたの…」
え!?…うそ!?
いきなりのその言葉にドキッとしてしまった。
ここは取り乱しちゃダメ!うん、私もいろんな経験あるから、なみを支えなきゃ!
いくらなんでも、結婚してる上に子供もいるんだから、そんな簡単に浮気だなんて…。
「なみ、大丈夫!と、とりあえずお、落ち着いて!」
「…なる、おまえが落ち着け」
1人で焦っていると、隣から冷静につっこまれた。
私は悠哉をチラッと見た後、再びなみに話しかけた。
「それって本当なの?…何かの間違いじゃなくて?」
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