全てがマイナスに働く-1

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私を抱っこして入ってきた部屋は寝室。 ベッドへおろすと、悠哉は枕元のライトを着けた。 「ソファーなんかで寝たら風邪引くだろ?さきに休んでればよかったのに」 「あ、私寝ちゃうつもりはなかったんですけど。…いつの間にか意識がなかったです」 ボーッとしながら話すと悠哉がクスクス笑った。 「俺は今から風呂入ってくる。なるはもう休め」 「…あれ?今何時になるんですか?」 「もうすぐ11時だ」 私より悠哉のほうが疲れてるのに…。寝てしまったのは痛い。 悠哉は立ち上がり、ベッドに座ってる私の頭を撫でた。 「おとなしく寝るんだぞ」 そう言って部屋の入り口へ向かって歩き出す。 「あ、悠哉」 私の声に振り返った。 …、呼び止めたはいいものの、何も言うこと考えてなかった。 1人しどろもどろしていると、悠哉がクスッと笑った。 「いいから休め。…夜中、俺に襲われないように気をつけろよ」 そう言って部屋から出ていった。 あはは…冗談だよね?うん、今のはきっと冗談。 私はベッドへ潜り込んだ。 すると、またすぐに意識は遠のいていった。
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