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ピピピピピ、ピピピピピ…。
目覚まし音で目が覚めた。
音を止めた後上半身を起こし、隣を見ると、まだ眠っている悠哉がいる。
…朝食できるまで、眠らせてあげたほうがいいかな?
私は、そっとベッドから出て部屋を後にした。
身支度を整え、時間を気にしながら朝食を用意した。
出来上がったのを機に起こしに行こうと思ったら、悠哉がやってきた。
「あ、おはようございます」
「おはよう」
「今ちょうど起こしに行こうと思ってたんです」
「なんだ…失敗したな。もう少し待っておくべきだったか」
そう言いながら私の元へやってきて、腰に手を回した。
「朝食できてますよ」
聞いてるのか聞いていないのか、私の頬にキスしてくる。
…ああ、朝は忙しいのに、時間なくなっちゃうってば!
「悠哉?聞いてますかぁ?」
「んん」
そう返事してはくれるものの、一向に私から離れる気配がない。
悠哉の唇が、私の首元まで入り込んでくる始末。
「ダメダメ!朝は時間ないんです!」
すると、悠哉は物足りなそうな顔をしていた。
「やっぱり夜中襲っておくべきだったな」
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