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…襲われなくてよかった。きっと私、朝起きれなかったよ…。
頬が熱くなりながらも、そう思った。
2人で朝食をとった後、悠哉は身支度をはじめ、私は片付けをしていた。
ああ、やっぱり時間がない!
急いで済ませた後、私はリビングのソファーに用意していたバックとケータイを手に、玄関へ。
「悠哉!私出ますね!」
一度手にしていた荷物を置いて靴を履き、悠哉に声をかけた。
悠哉の部屋のほうから声が聞こえたような気がしたけど、電車に間に合わなくなっては大変だと思い、バックを掴み家を飛び出した。
なんとか時間に間に合い、入ってきた電車に乗り込んだ。
ふぅぅぅ、よかった。間に合った。
息を整えながら、椅子に座った。
なんて朝からハードなの。もっと時間に余裕が出るように起きなくちゃ。
落ち着いてきたころ、ふと、はじめて悠哉の家から出勤したときのことを思い出した。たしか、あの日…、
…ああ!
わ、忘れてた!
そういえば私、高野課長に告白されてたんだった。
ああ、なんてお気楽な私なんだろう。
自分のおでこに手をあてて、ため息ついた。
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