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そう思った私は、急いでエレベーターに乗り、下の階へ向かった。
下の階に着くと、専務の秘書が私に気付き、挨拶してくる。
「あら、相沢さん、おはよう」
「おはようございます」
私は一礼した。
「どうしたの?朝からここに来るなんて珍しいね」
「あの、申し訳ないんですけど、私のケータイに電話してもらっちゃダメですか?」
半分泣きそうになりながらお願いした。
「いいけど、どうしたの?」
「ケータイがないんです!もしかしたら、落としちゃったのかも」
「うそ!?大変!ちょっと待って」
そう言うと、私にケータイを出してくれた。
「はやくかけてみな!」
「ああ、ありがとうございます!」
私は急いで自分のケータイへ電話をかけてみた。
しばらく、コール音が続いた。
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