全てがマイナスに働く-1

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そう思った私は、急いでエレベーターに乗り、下の階へ向かった。 下の階に着くと、専務の秘書が私に気付き、挨拶してくる。 「あら、相沢さん、おはよう」 「おはようございます」 私は一礼した。 「どうしたの?朝からここに来るなんて珍しいね」 「あの、申し訳ないんですけど、私のケータイに電話してもらっちゃダメですか?」 半分泣きそうになりながらお願いした。 「いいけど、どうしたの?」 「ケータイがないんです!もしかしたら、落としちゃったのかも」 「うそ!?大変!ちょっと待って」 そう言うと、私にケータイを出してくれた。 「はやくかけてみな!」 「ああ、ありがとうございます!」 私は急いで自分のケータイへ電話をかけてみた。 しばらく、コール音が続いた。
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