全てがマイナスに働く-1

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なるからそんなこと、一言も聞いていないが…。 …いつの話しだ? 「まだ、返事はもらってません」 それを聞いた瞬間、俺の胸の中であるものが駆け巡る。 …動揺? が、悟られまいとすぐに隠した。 高野を見ると、挑戦的な目で俺を見ている。 「たとえ相手が社長でも、諦められません。それぐらい、相沢さんが好きです」 そう言う高野に、正直腹が立った。 なんでそんな強気でいられる? 俺からなるを、奪えるとでも? 俺も高野も、しばらく黙っていた。 エレベーターは、ただ上へと俺たちを運んでいた。
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