1054人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
なるからそんなこと、一言も聞いていないが…。
…いつの話しだ?
「まだ、返事はもらってません」
それを聞いた瞬間、俺の胸の中であるものが駆け巡る。
…動揺?
が、悟られまいとすぐに隠した。
高野を見ると、挑戦的な目で俺を見ている。
「たとえ相手が社長でも、諦められません。それぐらい、相沢さんが好きです」
そう言う高野に、正直腹が立った。
なんでそんな強気でいられる?
俺からなるを、奪えるとでも?
俺も高野も、しばらく黙っていた。
エレベーターは、ただ上へと俺たちを運んでいた。
最初のコメントを投稿しよう!