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私は何も言わずにまた洗い物をはじめると、今度はちょっかい出してきた。
エプロンの紐をほどいたり、首筋に潜り込んでキスしたり…
「悠哉!向こうでおとなしくしててください!これじゃ逆に時間かかっちゃいます!」
振り向いてそう告げると、悠哉は私の手首を掴み、手についてる泡を流しはじめる。
「時間がかかるならやめろ」
…はい?
キョトンとしていると、私に顔を近づけてきた。
「悪いが、待ってられない」
ええ!?
私の手首をまたも掴むと、強引に引っ張っていく。
「ちょっと、悠哉!?」
そのまま連れられて行くと、ベッドの上へ投げ飛ばされた。
「キャアッ!」
…なんでいつも投げるのよ~!?
私は振り返らずに、そのままベッドの上でうつ伏せになっていた。
「なんだ?抵抗しないのか?」
「抵抗しても、意味ないですもん」
そう呟いて、ゴロンと仰向けになり悠哉を見つめた。
すると、ニッコリ笑って私に体を重ね、軽くキスをした。
「潔いな。…いいだろ、今日は優しくしてやる」
その言葉に、顔も身体も火照りだす。
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