I went to the Royal Palace, it's so become Emperor

19/33
前へ
/318ページ
次へ
フェル【だが…………まだやれる】 俺はなんとしてても立ち上がる しかし、いくら顔の半壊だと言えど身体の言うことが効かない フェニックス【フン!!でかいこと言って身体がガタガタじゃない!!食らいなさい!!】 ボシュゥッ!! ボシュゥッ!! 奴はミサイルを発射する いつものことならこれくらいのミサイルは難なく避けれるが、当たり前のごとく、発射されたミサイルは俺に直撃する フェル【ぐあぁっ!!】 ミサイルによって俺は吹っ飛ばされる 身体のあちらこちらから火花が飛び散る すでに俺の身体は限界に達している フェル【まだ…………だ!】 だが、それでも俺は立ち上がる しかし、立ち上がるだけで精一杯だった …………筈だ フェニックス【!?】 フェニックスは表情こそなかったが、身体の奥底に動揺を感じ取った 何故なら………… フェル【まだ…………俺には…………】 ガタリガタリとゆっくりだが、俺は歩き出したのだ 少しずつだが、フェニックスに近付いていく フェニックス【ま、まだやるっていうの!?しぶといわね!!】 フェニックスはミサイル砲をガトリングに変えてフェルに向かって発射する フェル【ぐっ…………!!】 俺はその鉛の雨を浴びる しかし、まともにくらっても退く様子がない…………いや、なかった フェニックス【なんで!?なんでそこまで体力があるのよ!?】 確かに自分でもおかしい 最初は自分の身体が言うことが効かないと思った だが、その答えは否だった 【誰かを守りたい気持ち】 【誰かを救いたい気持ち】 【誰かの為に戦い続ける気持ち】 そして、俺の中にあの言葉が浮かんだ ディザウス『わかった。だが、場所が悪い。俺が作った空間で戦え。それと 【死ぬなよ】』 そう 【マスターが俺の帰りを待っている】 ここで諦めたら終わり 決して【諦めない】 そう考えてたら身体から蒼い光が包み込み、俺の中に温もりが入り込んできた これがマスターが言っていた【人の心】というものだろう そして、俺の身体に違和感を感じた sideout
/318ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2790人が本棚に入れています
本棚に追加