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彼との出会いは突然だった
「えっ!?担当の先生代わるんですか!」
「うん。そうだよ…今までありがとね?」
そう言ったのは私の担当医だった長谷川真琴先生。
「い、いぇ…私こそ今までありがとうございました!…それで…担当の先生って誰になったんですか?」
長谷川先生は
「あー…、まだ来てないっぽいなー
ちょっと待ってくれ!」
プルルルルル…
どこに電話してるんだろう?
ガチャッ…
「あっ、出た!
何してるんだ?早くこっちに来いよ!
え?…じゃないだろっ!?
は?え?もう来てる…だって…!?
あー、ハイハイ。今からそっち行くから…待ってろ。」
不意に…思ったことが、言葉に出てしまった。
「電話…誰だったんですか?」
(あっ…声が…うぅ…)
すると、長谷川先生は
「ああ、サクラちゃんの新しい担当医だよ。あと、彼は、17歳で…」
「長谷川せんせーい!」
と呼ぶ声が聞こえた…
「あっ。ごめんね!また後でくるから!じゃあっ!」
(結局誰だったんだろう?)
☆お昼頃…
「サクラちゃん!一緒にご飯食べよ?」
友里亜ちゃん!
「うん。一緒に食べよっか!」
そんなときだった…
ガラガラガラ…
二人でドアの方を見た。
そこには…175㎝近い男の人が立っていた。
「ねぇ?君たちさー、長谷川先生知らないかな?」
なんか、凄く綺麗な男の人だな…
睫毛が長いし、凄い綺麗な髪…
誰なんだろう…
「あれ?大丈夫?
おーい!……あれ?」
「あ…あぁぁあ!ご、ごめんなさい!」
きゃあぁ…あぁぁあ……失礼なことしたのかも!
「ところで、長谷川…長谷川先生どこにいるか分かる?」
「い、いえ…わからないです…すみません、、」
(でも、長谷川先生どこにいったんだろ?)
「謝らなくても良いよ。ありがとう。また会おうね!じゃあ、また。」
そう言って彼は病室を出ていった
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