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「さて、気になる転成先はーーー
oh……………」
スロットの最後のリールが止まった。
「えっ、何その微妙な顔。」
「えぇ…………陸さんの転成先は【オーク】へと決まりました。
おめでとうございます?」
「なんで疑問形なんだよ。」
「いやぁ、正直微妙な種族ですので……………
あっ、いやっ、
けして悪い転成先ではないんですよ。
人間よりも強くて頑丈な種族ですし。
ただ、生態がかなり特殊なので嫌いな人もいましてね…………
あっ!………………まぁ、陸さんならその点は大丈夫ですね。
ーーーじゃあ早速転成しちゃいましょうか♪」
天使が手をかざすと陸の足元が光だした。
「ちょい待ち!!!
説明ををを!!!!
説明ををををを!!!!」
「じゃあ頑張って悪事してくださいね♪♪」
ヒュンという音ともに陸は地面へと吸い込まれた。
こうして鈴木陸の新たな人生が始まる。
「うっしゃあああああ!!!
これで今月のノルマ達成!!
今日はビールだ!!ひゃっほー!!!!
この調子でドンドン転成者送り込むぞぉおおお!!」
そして、ノルマを達成した天使は小躍りして陸の転成を見送っていた。
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