主人公は殺人鬼!!?

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彼は自身のことを一流のシェフであると捉えた。 まさに、一流店のシェフのように様々な工夫を凝らして殺人を犯した。 ただ殺すだけならば畜生にも出来る。 殺人を一品の料理 一つのドラマ 一作の芸術品にすることに彼は満足感を覚えた。 その為に ある時は、捕えた女の肌に何千何万という針をジワリジワリと突き刺していき、その悲鳴を味わった。 またある時はカップルを捕え、 恋人の目の前で、彼女の皮を剥いでいき、部位ごとに体を解体していった。 彼氏には、水だけを与え、五日間絶食をさせた。 そして、何か食べさせてくれと泣きながら命乞いをする彼氏に対して、 解体した彼女の肉を使った焼肉を食べさせた。 彼氏が食べ終わった後で、 お前が食べた肉はお前の彼女だと告げた時の彼氏の表情は 笑いすぎて涙が出るほど滑稽なものであった。 またある時は、 手足を切断し、肉ダルマを作り 切断した手足を餌として与え続けた。 ーーーー泣きながら空腹に逆らえずに自らの手足を食らう少女の姿を見て、 初めて鈴木陸は女性に性的興奮を覚え、そのまま女を男として暴行を加えた。 ーーーーー快感であった。 餓死するまで捕えた獲物を放置し、目の前で獲物の大好物を見せびらかしながら食べるのも楽しかった。 高学歴を気取る女を拘束し、 穴という穴に虫や蛇を侵入させ発狂させるまで苦しめ殺した。 野良犬と拘束した獲物を同じ檻に閉じ込め、生きたまま野良犬の餌にした。 毒ガスを発生させ苦しみながら死にゆく光景をカメラに録画した。 その他諸々 普通の人間ならば、身の毛もよだつような殺人を鈴木陸は重ねていった。 彼は心から殺人を楽しんだ。 もはや良心などというものは、彼には存在しなかった。 彼は愉快であった。 こんな時間がいつまでも続けばいいのにと願った。 ーーーーーしかし、彼の寿命はジリジリと迫って来ていた。
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