主人公は殺人鬼!!?

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咳をする度に血を吐き出すようになってきた。 ……………終わりは近い。 それを悟った彼は無事だった内蔵を幾つか売り払った。 今まではコソコソと人を攫ってはバレないように丁寧に殺してきたが、 最後くらいは何も気にせず自由気ままに人を殺したいと思ったのだ。 ーーーー彼は臓器と引き換えに拳銃を手に入れた。 それを手に入れた時無敵になった気がした。 ーーーーそして現在 「鈴木陸!この銀行は完全に包囲されている!! すみやかに人質を解放し投降せよ!! 繰り返す、鈴木陸この銀行はーーーー」 銃を手に入れた彼は銀行へと乗り込み立てこもり事件を起こした。 銀行内にいた銀行員と一般客は合わせて15名。 全てを人質にとった。 銃を突きつけただけで人質達は大人しく指示に従い、手足を拘束されてしまった。 「【人質を解放しろ】ーーーーか。 既に立てこもりから 一時間も経っているのにまだ突入してこないのか。 警察も随分と呑気なもんだなぁ。」 「まぁ……………警察はただの銀行強盗だと思っているだろうから仕方ないか。」 「人質なんてもう、みーんな殺したっつーの。 あぁ……………楽しかったなぁ。」 撲殺、刺殺、毒殺、銃殺、絞殺etc…………… 思いつく限りの殺し方を15人に試した。 手足を縛られた15人の人質達は抵抗する術もなく、ただ鈴木陸のオモチャとして弄ばれ殺された。 「繰り返す!!すみやかに人質を解放しーーーーー」 「まだ言ってるよ鬱陶しい………… そうだ!オモロイこと思いついた。」 どすっ!グチャグチャ! 銀行内に肉と骨を砕く耳障りな音が響いた。 「ほらっ!無能ども!!プレゼントだ」 ブンーーーーゴロン!! 鈴木陸は、銀行の玄関から警察に向かって何かを投げた。 「ひっ!ひぃいいい!!」 投げつけられた物体を見て警察官の誰かが情けない悲鳴を上げた。 鈴木陸が投げたのは人質達の生首であった。
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