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「えぇっと、20才男性、工場勤務。
殺人目的の強盗の後、自害をなされた
鈴木陸さんでよろしいですか?」
「はい。」
「では、これからあなたの進路についてお話ししようと思うのですが、よろしいですか?」
「進路………ですか?」
「はい、進路です。」
そう言って男は黒い鞄から大きめのプリントを取り出した。
「ええっ、通常では、
このまま魂をあの世へと連れて行かれて裁判を受けるのですが、
あなたには特別にこんな推薦状が、届いておりまして。」
そう言って男はプリントを陸へと手渡した。
「………【転生して、
悪事しませんか?】
~神様のお手伝いをしよう!!
初心者歓迎!!~
………んんっ?、
ごめんなさいこのプリントだけじゃ、意味がわかりません。」
なんのこっちゃっ??
「まぁ、ぶっちゃけその文面通りの内容なのですけれども、
まぁ、あれですよ、あなたも神様のお手伝いをしてくれませんか?
というお誘いです。」
「悪事しませんか、
って書いてあるけど……………それじゃあ悪魔のお手伝いって言ったほうが良いんじゃ…………」
神様のお手伝いっていうか、
完璧に悪魔のお手伝いという感じだよね、【悪事しませんか】って…………
「あぁ、
知っていましたか?
実は、人間世界で言われている神様と悪魔って
同じ人物なんですよ。」
「マジで!!?」
「マジです。
宗教とかデタラメばっかで笑っちゃいますよ、私達から見れば。」
「笑えねぇ………マジで………」
「悪いことをするのも、大切な神様の仕事なのですよ。」
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